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2009.01/14 [Wed]
ジョン・レノン「Remember」より

II. “いつも11月5日を思い出すんだ”ジョン・レノン「Remember」より
2008年11月5日に世界が朝を迎えると、一晩で非常に大きな変化が起きていました―
―第44代アメリカ合衆国大統領としてバラク・オバマの当選です。18年前ベルリンの
壁が崩壊した時と同じく、バラク・オバマ氏の当選は、単なる選挙を超えた、もっと
大きな意味を持つ触媒的な(作用を果たす)イベントとなりました。彼が当選したこ
と、またそれにより生み出された事はオバマ・ファクターと呼ぶべきレベルにまで達
したのです。それほどオバマ氏はこの惑星の大衆の心に触媒的に(オバマが触媒に
なって、大きな)影響を与え、変化をもたらしました。このオバマ・ファクターの働
きにより、2009年の世界は益々二極化が顕著に表れてきます。この現在の世界的危機
を真の変化のチャンスと捉える人と、私たちが知っている世界がこれから煙のごとく
消滅してしまうという事実を直視できない人とに、人類は二分化するでしょう。
オバマ・ファクターとは、彼が選挙に当選したことで、変化への欲求をバラク・オバ
マが具現化し、触媒的役割を果たしたことです。つまり、変化へ、全世界の意識を集
中させ、大衆の心が変化への欲求に気がついたことです。
オバマ氏が人間として行なうことは、オバマ・ファクターがすでに成し遂げたことに
比べれば些細な事かもしれません――大衆の意識に変革と力をもたらし、変化に目覚
めさせたのです。このエンパワーメント(力を与えるという行為)は、オバマ氏の
『そうです。私たちはできるのです“Yes, we can”』という、今や不滅の、そして
飾らないシンプルな言葉に集約されます。一般大衆の社会的な反対運動や反乱などが
頻繁に起きることになるでしょう。
もう誰も止めることの出来ない勢いで、変化に向けて動き出しました。革命は、大衆
意識の奥深い部分から生まれているのです。オバマ氏は選挙に当選した大統領という
だけではなく、勝利のシンボルなのです。この勝利のシンボル――この地球で最強の
国を指揮する黒人、そして、そのオフィスは、これまでは圧倒的に白人に占められて
いたのです――このシンボルが、触媒的に働き、華やかな宴会(人生の楽しみ)とい
うのは常に金持ちと権力者のみに与えられるもので、自分たちには無縁だと感じてい
た大衆の野心に、火をつけ変化をもたらしました。もっとも深い意味で、オバマ氏の
勝利は白人に支配された歴史的プロセスを根底から覆したのです。
しかし、この変化はまた避けがたい新たな分裂を生む原因にもなりました。「オバマ
の勝利により銃に殺到する米国」(BBCニュース 2008年11月28日)オバマ氏当選の
翌日、11月5日より米国内の銃の売上げが急増したことにより、このことは明確にな
りました。これは今後の社会現象の不吉な前兆です。
2009年には、変化を求める大衆の勢いと新時代の実現に向かう勢い、それに釣り合う
ようにリアクションの力が対極に出てきます。大衆主義の抗議活動が活発になるにつ
れ、それに匹敵するように無政府主義者やテロリストによる暴力も多発するでしょ
う。オバマ氏が当選したことで人々の心のなかは、大きな希望と変化の潮流が高く膨
らみましたが、一方でそれは同時に不愉快で不幸な結果を生むことになるかもしれま
せん。軍事的暴力に煽られて、世界が混乱の渦に突入していくのは、崩壊した金融シ
ステムと世界経済によって不満が高まることによって起きるのです。
11月5日は、英国議会に火をつけようと企てた(訳注:火薬陰謀事件、1605年英国)
ガイ・フォークにより伝説的出来事として記憶されることになりました。であれば、
そして、同じ11月5日のオバマ氏の祝勝パーティーは、多分永久的な世界の無秩序に
結び付けられた導火線に、火をつけた最後の炎となるでしょう。
- at 07:59
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